iBook G4 debian GNU/Linux インストールして最小構成からawesomeや音や動画が出るまで
iBook G4 に debian GNU/Linux (sid) を最小構成でインストールして、ウインドウマネージャーにタイル型の awesome を使いました。
その後、音が出たのでサウンド関係と動画関係を入れました。
iBook G4 は PowerPC G4 1GMHz と遅いマシンですが以下はその時のメモ。
まずはリリース情報やインストールガイドを読みました。
Debian 「squeeze」 リリース情報
http://www.jp.debian.org/releases/testing/Debian GNU/Linux 6.0 -- リリースノート
http://www.jp.debian.org/releases/testing/releasenotesGNU/Linux インストールガイド
http://www.jp.debian.org/releases/testing/installmanual
公式サイトの Daily build #1 for powerpc, using installer build from sid http://cdimage.debian.org/cdimage/daily-builds/daily/arch-latest/powerpc/iso-cd/ から debian-testing-powerpc-businesscard.iso をダウンロードしてそこからブートし、いつも通りに幾つかの質問に答えながらインストールします。ランゲージは日本語ja_JP.UTF-8にしました。
再起動するとPBButtonsdのalsaエラーが出ましたがまだ音関係はインストールしてないので先に進みます。
そのPBButtonsdですが、これのおかげで最初から画面輝度キーなどが使えるようになってます。ただしそれらのキーは MacOS X だとF1,F2をそのまま押すだけですが、これは反対に fn キーを押しながらF1,F2などを押します。
メモリ使用量
この時点で12MB程度でした。
以下は # が行頭にあるものは su - して root になってからの作業です。
rootで文字が見えない
インストール時に日本語を選んだので root でも日本語表記になりますがコンソール上ではまだ日本語が見えませんので export LANG=C して英語表記にします。いつもやるのが面倒なら root の .bashrc にでも書いておくといいでしょう
# export LANG=C
キーボードをUS105から106-JPに変更
コンソールの設定を変更します。
# dpkg-reconfigure console-data
リストから
Select keymap from full list
を選択して次に出てきたリストから
pc / qwerty / Japanese / Standard /Standard
を選択します。最後まで行くと保存して終了します。
質問を少なめにする
Dialog,medium を選ぶと少し減るようです。
dpkg-reconfigure -p medium debconf
apt-get で proxy を使う
今後何度かインストールし直しなどする可能性があるので proxy を使う異にします。rootアカウントの.bashrcにでも書いておきます。porxyサーバーが192.168.0.2のport 8080ならば
# export http_proxy="http://username:password@192.168.0.2:8080"
# export ftp_proxy="http://username:password@192.168.0.2:8080"
モジュール追加
どのモジュールが合うのか調べるのが面倒ですが、iBook G4 に合うモジュールの一覧がこのサイトにあったのでコピーして使わせてもらいました。
iBook G4 linux http://www.tgunkel.de/it/hardware/doc/ibook_g4_linux.en
モジュールリストを開いて
# vi /etc/modules
既に入っている行を#でコメントアウトして以下を追加
agpgart
apm_emu
bcm43xx
cdrom
ehci_hcd
evdev
firmware_class
hfsplus
ide_cd
ieee80211
ieee80211_crypt
ieee80211softmac
ohci_hcd
radeon
sbp2
scsi_mod
snd
snd_mixer_oss
snd_page_alloc
snd_pcm
snd_pcm_oss
snd_powermac
snd_timer
soundcore
sungem
sungem_phy
therm_adt746x
tsdev
uninorth_agp
unix
usbhid
zlib_deflate
保存したら再起動します。
sid にupgradeする
awesome の新しいものを使いたいのとその他のこともあり sid か sqweeze testing にしたいのでリポジトリを書き換えます。
(最初から squeeze/sid をダウンロードすればいいのですが)
# vi /etc/apt/source.list
で開いて、lenny の部分を testing に変更し、さらに contrib non-free を追加して保存しました。
# deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main contrib non-free#deb http://security.debian.org/ lenny/updates main
#deb-src http://security.debian.org/ lenny/updates main#deb http://volatile.debian.org/debian-volatile lenny/volatile main
#deb-src http://volatile.debian.org/debian-volatile lenny/volatile main
コンソールで日本語が見えるフレームバッファ
# apt-get install jfbterm gpm
jfbterm で起動、w3m で日本語の web を見て回ることも出来ました。exit と入力するか CTRL+D で入力すれば終了します。
さらに gpm を起動するとマウスが使用出来ます。
もう一つの fbterm の方がスクロールが速いのですが、アンチエイリアスの設定をうまく認識しないのかフォントが一部欠けたり汚くなり、何度か .fbtermrc や .font.conf を編集してみたりしてみましたがどうもうまく治らないのであきらめました。
X をインストール
これで入れました。
# apt-get install xserver-xorg-core x11-server-utils read-edid mdetect xterm xinit xauth
awesome
window maneger は様々あるけど今回はこれでやりました。最初のインストール時に日本語を選んでおけばこの時に日本語フォントもインストールされました。
# apt-get install awesome
startx とすると awesome が表示されます。「コマンドキー+Enter」で xterm が表示され w3m で web を見ると日本語表示もされていました。
左上アイコンをクリックか、壁で右クリックしてメニューから quit で終了します。
X xorg で jp106 キーボードを使う
現行の xorg は xorg.conf でキーボードレイアウトの指定しても認識されなく console の設定が使われるためこれもやっておきます。
# apt-get install console-setup
直接jp106が選べないので質問に答えて適当に選択した後で自分で設定します。
# vi etc/default/keyboard
このように書き換えました
XKBMODEL="jp106"
XKBLAYOUT="jp"
XKBVARIANT=""
XKBOPTIONS="terminate:ctrl_alt_bksp"
メモリ使用量とスリープ
この時点で36MB程度でした。
ちなみに電源断は本体のスイッチでは出来なく shutdown -h now をするしかないようです。
日本語入力
X を立ち上げ直すとstartx すると
サウンドプレーヤー
軽量なGUIプレーヤーと聞いたので。mp3 とネットラジオの再生が出来ます。
# apt-get install audacious
コマンドラインからなら xmms2 add 曲名.mp3 して xmms2 play で再生出来ます。
動画プレーヤー
この二つがあればどうにかなりそうです。
負荷を減らすためためオーバーレイを使用に設定しました。
smplayer のメニューから [オプション]-[環境設定] で [全般] のタブ [ビデオ(V)] にある出力ドライバーを xv (0 - ATI Radeon ideo Overlay) を選択しました。
時刻合わせ
このままだとどんどんズレていくので合わせます。
# apt-get install ntpdate
一回だけ合わせるのなら
/usr/sbin/ntpdate
もう一つ ntpdate-debian というコマンドもありそちらは /etc/default/ntpdate の内容にしたがい debian.pool.ntp.org で時刻合わせするようです。
毎時合わせるたほうがいいのでcronに登録します
# vi /etc/cron.daily/ntpdate
内容はこのようにしました
実行属性をあたえておきます
# chmod 755 /etc/cron.daily/ntpdate
以上、iBook G4 へのインストールでした。
メモリ使用量
再起動後に
ログイン後 15MB
startx して xterm から見ると 33MB
iceweasel を起動して 55MB
日本語入力が出来る状態でこれぐらいなら十分いいですね。
もちろんあっちこっち回っているとfirefoxがメモリをがんがん使いますが。
PowerPC 対応のディストリビューションは限られているようで、それでもいくつか探して試してみましたが、ubuntu は公式には止めたけれど非公式としてあるので試すと cd-rom が見えなく modprobe ide-scsi してもだめで先に進まず断念。VineLinux は普通に入って使えました。gentoo は頑張ってるから乗り換えようかとも思ったけれどまだ試してませんので今度試します。
Debian squeeze で udev を更新してみた - ゆるゆると http://d.hatena.ne.jp/litt/20100206/p1
# touch /etc/udev/kernel-upgrade
Ubuntu 10.04 lucid Lynx インストール時のスクリーンキャプチャー
Beta 2 の Desktop 版を Virtualbox に入れたのでとりあえずスクリーンショット。
- 起動から
- 日本語を選んでから [Install Ubuntu 10.04]
- NTP時刻合わせ等進む
- 地域とタイムゾーン指定
- キーボードレイアウトを選択 日本語配列Japan
- ディスクの準備
- パーティションは手動で設定する事にした
- 新しいパーティションテーブルをクリック
- 今回は1パーティションだけで使うことにした
- 今回は「自動的にログインする」を選んだ
- ここからしばらくかかる。待っている間にガイドが表示される
- CD-ROMを抜きなさいと
アップデート
- 今回は main universe restricted multiverse を選択
- 今回は他のソフトウェアもチェックを入れた
- アップデート内容の選択
- 統計情報を提供する
- 再チェック後
ssh や ftp の接続が遅い
ubuntu に sshd, ftpd を上げといて ssh, ftp で接続するとかなり待たされる事がありますが、 hosts に登録していないマシンからの場合に dns を回ってルックアップしているせいなのでいっそ止めてしまいましょう。
(FAQ話です。今さらですけれど書いてみました)
sshd の場合
本家翻訳のここに載っていますOpenSSH FAQ http://www.openssh.com/ja/faq.html#3.3
3.3 - ssh(1) が接続する、あるいはログインするのに時間がかかる。
ひじょうに長い遅延 (10秒以上) はふつうホストの名前解決によって ひきおこされます:
glibc のいくつかのバージョン (とくに Red Hat Linux 6.1 に付いている glibc) では、 ドメイン名から "IPv6 あるいは IPv4 の" アドレスを解決するのに時間がかかります。 この問題は、ssh_config 設定ファイルで AddressFamily inet を加えることでとりあえず解決することができます。
クライアント側あるいはサーバ側の DNS の参照に問題がある場合もあります。 クライアント側とサーバ側で nslookup コマンドを使って、お互いの名前と IP アドレスを 検索してみてください。さらに、クライアントの IP 名検索で返された名前をサーバ側で検索します。 sshd_config 設定ファイルに UseDNS no を加えることで ほとんどのサーバ側の DNS 検索を抑えることができます。
というわけでこのように追加しました。
に
useDNS no
の一行を追加します。